前巻のあらすじ

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 この国に住む人間は、すべての者が例外なく『オーラ=属性』を身に纏い生まれてくる。   赤(火)、青(水)、黄(土)、緑(風)、黒(闇)、白(光)の6つのオーラ、そしてその6つのオーラ属性すべてを身に纏う者…金。  名前さえない孤児であった青年は、国王の戯れによってその【世捨て街・通称/ハイエナ街】から拾われ、国王のいう腐った内部体制を崩壊させるべく、帝王学を学ぶことになった。  孤児の名前=ゼロは、成り行きから多くの仲間達に出会う。 そして、自分の能力【魔を体内に封じ込め、放出する能力】に気付く……。  ある時から、ゼロの存在を知った暗躍機関通称【諜報省】が付け狙うようになった。 ゼロの存在を以前から知っている口ぶりとその手口にゼロは自分の出生や自分の存在に疑念を感じずにはいられなかった。  諜報省からの執拗な程のその行為に、ゼロは仲間達を巻き込むことを畏れ、一人ハイエナ街に戻る。 だが、仲間達はゼロを迎えに現れ、と共に戦っていくことを誓うのだった。  ゼロ奪還における一連の事件……そこから新たな事件が勃発。 アベルの使用人で友達のコビが濡れ衣を着せられて投獄された。  仲間達はそれぞれの立場・視点からの行動を起こしたが、それが仇となり、逆にその立場を追い詰められてしまう。  コビの処刑が決まったその夜、ゼロはコビを助けるためにコビと旧知の仲であるアメルタとドラクスを加え、捕われの【エンハンスト監獄】へ向かう。  そこで待ち受けていたものは、アメルタ達が以前敵対していた者・ヴァーミリオンとそして、召喚護符によって記憶そのままに生まれ変わったアベルの父親・ダキオン=ハリアーだった。   無情にもダキオンのその刃は容赦なくコビを貫いた……コビの身体はエンハンスト監獄の崖から落ち、濁流へと飲み込まれていった。  そして、ゼロとコビを信じて待ち続けたアメルタとドラクスの二人は討ち取られ、一人その場に残されたゼロは捕まってしまう……。  一方、アベル達は隣国オーボンヌへと亡命しようとしていた。 自責の念と自らの弱さを恥じ、うちしがれるゼロは再び立ち上がることができるのか……?
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