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【第101話】失意の檻
//////休憩中///////
【諜報省コメディー】
出演/エイミーナ
ナディール
キース
……………………………
私には2人の兄がいます。一人はもういなくて、もう一人はとてもとても心配性です。
「エイミーナ、お前は騙されやすいんだから絶対街を一人で歩くな!」
――騙されやすい、ってもしかしてこないだ街でナンパに遭ったこと?
やだなぁ…エイミーナには兄さんだけって言ってるじゃない。
「エイミーナ、頼むからいい加減に夜中オレのベッドに忍び込むのは止めろ!」
――やだなぁ、本当はうれしいくせにィ…照れ屋さんなんだから兄さんは。
「エイミーナ、お前また無断で一般人に【服従の秩序】使っただろう!」
――げ、バレた。
私の隠れた趣味…というかもはや性癖。
一般人の男に【服従の秩序】をかけて、奴隷化する。
「エイミーナ様、今日は貴女の為にジャネルのバッグを買ってきました」
「ああーっ、それ前から欲しかったの!」
「エイミーナ、君の為に最上級ハイアットホテルのスイートを取ったよ」
「ありがとう……じゃ、早速今日あたりキース様と…うふふふふ」
―――――――――――
――という具合で、彼女はいつも性悪な女っぷりを僕に見せびらかせてくる。
「キース様ぁ、私この方とデートしてきてもいい?」
――なぜそれを僕に言う?勝手に行けばいいのに。
「どうぞ、ごゆっくり」
「……引き止めないんですか?」
「誰が、誰を?」
「……」
―――――――――――
――エイミーナ、こんないつ裏切るか解らないような男を側に置くなんて…オレにはジャミルとの約束があるんだ…!
「死神の部屋にはあの女の服が…へー」
――後ろから来た、ジョルジュ=レスタ。
この男にもエイミーナは懐いているから兄としては気が気じゃない。
壁にはアルテミスの服…
この男は以前、アルテミスと接触したことがあった。
「……」
――そういえばあの時、護符は下着に付けられていた。
(と、いうことは)
……………………………
「兄さんは、こうしてジョルジュをボコボコにしました」
おわり
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