異世界式魔法ドッチボール大会

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騒ぎもおさまり、軽症だった日射病の生徒はみんなテントや木の影で休んでいる 試合の時間になった1年空組と2年時組はそれぞれのテントに集まっていた バレル『んじゃ、スピリットは霧生とジョーカーは雨宮姉だ 因みにこれは私が勝手に決めたことだから文句言うなよ』 バレル先生はめんどくさそうに白衣のポケットから折り畳まれた二枚の紙を取り出す 折り畳まれた紙を開くとそこには魔方陣のようだが訳の分からないような古代文字が円のように並び中にドラゴンのフィギュアのような絵が書いてある もう一つの紙にはドラゴンの紙のように古代文字の円を書きその中に道化師のような、いかにもあくどい顔の絵が書いてある 優座『あれ?』 バレル先生の持っている紙と全く似たものを見たあの時、長い刀を持った漆黒の男、カーネルがテレポートを使った紙によく似ていた 優座『なにその紙?』 バレル『ん?これか?』 バレル先生はピラピラと風になびく紙を千鶴の胸に当てる すると、あの時のカーネルのように紙が光出した 光終わった紙はヒラヒリと地面に落ちる、紙に書いてあるはずの魔方陣がやはりあの時と同じように消えていた バレル『魔導書の1ページ 新たな魔法の試作品 魔法の始まりの姿 色々と呼ばれてるがつまりはオリジナルの魔法をこの紙切れに納めてるだけ、紙には何もない普通の紙だ、魔力を持った者が法則や原理を書き記すことによって出来るのが魔法 それをまだ人の領域で出せない段階だからこれを使うんだ 魔導書だってそんなまだ人の使えない領域の魔法の塊みたいなもんだ』 ダメだ、あまりにも長い説明と専門的過ぎてあんまりわからん 凡人が天才の独学を聞いても全くわからん、クワガタと話してる位わからん……  
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