絶望

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 集めた風がサカエの背後に位置するように移動させる。  次が勝負。  サカエが横に振った剣を一歩下がって紙一重で回避運動に入った。  ここだ。と思った瞬間サカエが手首をひねって幅30cmはあろうかという剣の腹を地面と垂直に立てる。  空気抵抗を受け剣の速度が落ちる。そこからサカエがとった行動は速度が緩んだとの同時に半歩前に出る。それだけで僕は剣の腹で叩かれ壁まで吹っ飛んでいた。  衝撃が身体中に響き、痛みの波が何度も僕の中を駆けめぐった。 「がはっ」  喉に溜まっていたものを吐き出しやっとのことで肺に空気を取り込む。吐き出した物は地面を赤く染めた。  立とうとするが力が入らず立てそうにない。
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