第4章 涙

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ギュッ、と、誰かに抱き締められた。 「幸……」 美穂子………? 「幸君………」 華菜……? 「幸……!?」 裕…二……? 目の前に、華菜と裕二が、後ろには、美穂子がいた。 俺は、家に連れ戻された。 例の3人に。 ~~~~~~~~~~~~ 「尚美さん、風呂場借りるよ」 裕二がそういうのが聞こえた。 華菜が俺の歩いた所を濡れた雑巾で拭いていく。 裕二と美穂子が、ズボンの裾を折る。 ジャー シャワーを持って、裕二が来た。 俺の足の裏を洗う。 何か、何にも感じなかった。 「幸、何があった?」 裕二が静かに聞く。 俺は答えられなかった。 そのかわりに美穂子が 「裕二君に謝りたかったみたいよ。今は、何にも聞かないであげて」 って言ってる。 俺は、悲しかった。
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