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愛しい人、愛しい人。
ゴメン。
俺は、皆が俺の為に色々してくれるのが、悲しい。
裕二……
華菜……
美穂子……
愛しい人達……
それだけが、頭の中をグルグル、グルグル……
あとは、闇………
~~~~~~~~~~~~
ノイズから、ちゃんと記憶が出来た。
彩られた記憶が……。
悲しい記憶……。
俺は、ゆっくり目を開く。
そして、沢山の色のある世界………。
夢?
色鉛筆で壁や地面がぬられていて、可愛い様な世界。
全部、そんな感じ。
「ココ……どこ?」
歩かなきゃ。
人、探さなきゃ。
俺は歩き始める。
あ、太陽が渦巻き見たい。
もうちょっと、空とか綺麗にぬれよ…
葉っぱも、ぐしゃぐしゃにぬられてるみたい。
不思議な世界……
そういえば、『不思議の国のアリス』で、薔薇の華をペンキで塗るトランプ兵がいたなぁ。
何故か、そんなショボいことが頭に浮かんでは、消える。
「変わってるなぁ……」
ポツリと言った。
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