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春………
俺の季節。
恋とか愛とかの、ピンクの季節。
桜が綺麗な季節……。
俺は高2になった。
高1の入学式、全員参加。
現在、登校。
裕二と俺は、正門の前で美穂子達2人を待つ。
~~~~~~~~~~~~
あの日、虹が架った日。
俺は、皆に謝った。
皆、許してくれた。
皆……本当に許してくれるのか、疑ったけどな。
何故か、あの日を境に、物事を前向きにとらえる覚悟ができた気がする。
泣きすぎで、頭が痛かったけど。
~~~~~~~~~~~~
「………来た」
裕二が呟く。
俺は頷く。
サァ……
風が吹く。
桜の花びらが舞う。
桜並木の道に、美穂子と華菜が見える。
俺が夢に見た光景。
ピカピカの1年生じゃないけど、嬉しかった。
映画のワンシーンみたいに、記憶に鮮明に残った。
「裕二くーん、幸くーん!」
相変わらずのハイテンション女・華菜が手を振る。
俺達も、手を振る。
そして、お喋りしながら、ホールに向かう。
俺は一回振り返る。
サァッ……
また風が吹く。
フッ…と、笑ってから、また前を見る。
そして、自転車を押しながら歩いて行く。
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