新たな世界

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「…38度か…風邪かインフルエンザか?」 熱を測り終えた弥生さんはおでこを離す。 「精霊って風邪になったりするの?」 精霊になったから100年以上は経過するけど今まで風邪なんかになった試しがない。 俺は馬鹿じゃないからね? 「私も精霊が体調を崩すなんて聞いた事がないな、まぁ怪我以外じゃ精霊は死にはしないから安心しろ」 そう言うと弥生さんはいきなりしゃがむ。 「おんぶしてやるから早く乗れ勇介」 勇介は弥生さんのその提案に迷わずのった。 「それじゃよろしく、ありがとうね弥生さん」 「気にする必要はないさ、んしょっと。」 勇介が乗ると弥生さんは立ち上がり歩き出す。 ザクザクザク… もみゅん ザクザクザクザク… もみゅもみゅん… 勇介は背中で弥生さんの胸を気持良さそうに片手で揉んでいた… 森の中と言う事もあり弥生さんはそれを許していた。 しかし…次第にその手からは力が無くなり… すー… すー… 勇介は静かに寝息を発てて寝てしまった。
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