読書

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バストアップ術 ペラリ… 避妊を確実にする術 …ペラリ… 大丈夫、どんな血だって問題無い! 「って何だよこれ!」 思わず本を投げたくなってしまった。 「まぁ大事なのは勇介の意志、と言う事だ」 確かに、ここに書かれている魔法は全て精霊王である勇介にしか使えない魔法だ。 勇介は気を取り直し再び本を読む。 ペラペラペラリ― 本を読み始め一時間が経過した… 「ふぅ、読み終わっちゃったね」 「大して面白い事はなかったな…」 弥生さんと二人でふぅ、と息をつく。 パタン 最後のページを捲り本を閉じる。 「ん?ちょっと待て勇介」 勇介が閉じた本を置こうとすると弥生さんが止める。 「どうかした弥生さん?」 「その本の背表紙、微妙に厚いな」 言われてみれば閉じる時微妙に重かった。 弥生さんは立ち上がり部屋にあったカッターを手に取ると迷わず背表紙の横を切り始めた! 「あぁ!」 一応歴史ある貴重な品なのに…
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