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呂布に迎え入れられた恭平は、早速、会議室で呂布の部下と対面することとなった。
(やっぱ実際に見ると迫力あるな。)
まずは陳宮が皆に紹介をする。
「この者が今日から仲間となる張恭殿です。」
「張恭、字は元平です。これから宜しくお願いします!」
すると、呂布の側に座っている男が立ち上がり、口を開いた。
「私の名は張遼(チョウリョウ)、字は文遠(ブンエン)です。宜しく願います。」
そう言って張遼は丁寧に挨拶した。
「こちらこそ宜しくお願いします!」
張遼。呂布軍の中で、呂布に次ぐ武勇を持ちながら、智力も兼ね備えている。
次に張遼の隣にいる男が荒々しく席を立つ。
「私は高順(コウジュン)だ。張恭殿、そなたの智力、頼りにしてますぞ。」
「はい!期待に応えられるよう、精一杯努めます!」
高順。武勇は呂布と張遼が有名なので目立たないが、敵の陣を必ず破ることから『陥陣営』の異名をとる勇将である。
その後も臧覇(ゾウハ)、曹性(ソウセイ)、成廉(セイレン)、魏続(ギゾク)、宋憲(ソウケン)、侯成(コウセイ)の順に挨拶していった。
「…最後になったが、私は陳宮、字は公台(コウダイ)と申す。呂布様の下で軍師を務めている。」
「一つ言い忘れたが…、張恭、お前を陳宮の軍に配置する。まずは陳宮から戦について学んでおけ。」
「はい!分かりました。」
(さすがに呂布は僕に実戦経験がないことを見抜いてる…。)
恭平がそう思っている時、城門の前に一つの影があった。
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