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焦る満乙を見て、さっきまですまなそうな表情をしていた顔が、一瞬で崩れた。
「まさか、学年で有名な人間嫌いって言う噂の「氷の女」が、そこまで乙女だとはね。」
満乙は、殺意をこめて野良を正面から睨んだ。
「まぁ、まぁ。満乙ちゃん。落ち着いて。」
お茶をすすりながら、初瀬田がのんきに言う。
「…………。」
「和眞さん。俺、ちょっと満乙ちゃんに話があるんですけど………。」
ふざけて名前を呼ばれたことに、怒りを感じた満乙は、手を振り上げる。
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