序章ー真白い季節にー

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「き……きゃあああ!!」  思わず悲鳴を上げ、その場から一目散に退散してしまった。  背後からは、母親が何度も自分を呼ぶ声がしたが、もちろん今のレナには聞く余裕などある筈もなかった。  気付けば、いつの間にかレナの周りは白で、漸く自分が外に居ることを理解した。 「………、仕方……ないよね?、幽霊居たんだし……」  一人、変な解釈をすると、レナはいつもの場所に行くため、元気良く歩きだした。 「何しようかな……」  そう考えるだけで、レナは口元が緩んでいくのがわかった。
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