序章ー真白い季節にー

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 レナはずっと見られていたことに気が付かず、あとから恥ずかしさが込み上げてきた。 「み、皆揃ってどうしたの?」  顔が熱くなるのを感じながら、無理矢理笑顔を作ったが、引きつり笑いになってしまい益々子供たちに笑われてしまった。 「……今日皆と遊んでいたら、とても綺麗なものを見つけたんだ。レナお姉ちゃんも気に入ると思うよ……」  その中の一人がくすりと笑いながら教えてくれた。  しかし、レナはその子供には見覚えがなく思わず首を傾げてしまった。  そんなレナの様子を見て、またもや笑われてしまう。
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