序章ー真白い季節にー

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 朝食を済ませると、食器を片付け、レナは自分の部屋へと戻っていった。 「はぁ……、別に今日はいつもより雪は多いけど………それだけで出かけるなは心配しすぎ。あーあ、暇だなぁ……何してようかな」  母親に対する不満を一人ごちると、どうにかして今日を過ごす方法を考え始めた。  しかし、いくら考えようとも、いつもならばこの時間帯は村外れにある古びた教会へと遊びに行っているのだから、すぐに思いつくはずもなく、深い溜息を吐いた。 「………あ、そうだ!、お母さんを説得してみよう。なんだかんだ言って甘いからね」
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