序章ー真白い季節にー

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 我ながら素晴らしい思い付きだと言わんばかりに、意気揚揚と自分の部屋を後にした。 「絶対に許しません!」  レナが説得しようと試みてから1時間が経過しようとしていた。  あれからレナは、洗濯をしている母親を見付け、様々な理由をつけてはことごとく、あっさりと否定されていた。 「だから、今日は約束があって………」 「別な日にしてもらいなさい……とにかく、今日は駄目よ」 「どうしても……駄目?」  最終手段と、上目遣いで母親に甘えるように尋ねた。
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