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こうして仕方なく二人で洋館に向かって歩いていると洋館の近くにある塀の上に綺麗な毛並みの黒猫が尻尾を垂らして座っていた。
「なぁあの猫、ずっとこっち見てるぜ?」
「だな。なにか気になることがあんじゃねぇ?」
コウはたいして気にしてねぇみたいだなι
だけど俺は凄く気になったんだよな。
あの猫、絶対に普通の猫じゃねぇ
俺の直感がそう言ってる。
ちなみに黒猫は珍しいオッド・アイで毛並みも良さそうだった
だから余計に気になったのかなι
様々な考えが駆け巡る
「なぁ、あの猫ついて来てるぜ?」
俺の言葉を聞きコウが後ろを振り向くとそこには確かに先程いた美しい黒猫がいた
「偶然だろ」
「どうだかな」
俺は含んだ様な言い方をする
猫は俺達の話を聞いているのか耳を立てピクピクと動かしていた
「走るか?」
「角を曲がったら待ち伏せしてみよう」
俺達はかなり小さい声で話した後お互いに眼で合図し走り出す。
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