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第一章†始まりの光†
太古の昔、世界には闇と光だけが存在していた。
そこに四大元素を纏う四体の龍が現れた。
水の龍は海と流れを生み出し、地の龍は果てしなく遠くまで続く大地を、火の龍は燃え盛るマグマや火山を生み出し、風の龍は命の宿る種を蒔いた。
その光景を見ていた闇と光は自らをも龍の姿へと姿形を変え、闇は夜を、光は朝を生み出した。
そしていつしか生物が生まれ、人が誕生した。
だが、龍たちにも寿命は存在する。
魂は不滅でも、肉体は衰え、朽ちていく。
そこで龍たちは人と交わり子を残すことを決めた。
人と交わると龍たちは役目を終えたように消えていった。
そして……幾月が経ち、人の中に龍たちの能力、元素を操る者たちが現れた。
輪廻の輪から外れた存在である龍たちの魂は人の中で生き続けている。
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