第二章‡第二節†離れ離れ†

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喧騒がザワメく光りの中で水樹たちは眼を醒ました。 「いてて~ ……こ、ここは何処だ?」 水樹は上半身を起こし、周りを見渡した。 そこは石造りの神殿と一面の芝生があった。 まだ頭が起きない水樹はとりあえず、側で倒れている焔珠と橙雅を起こした。 「おい! 焔珠、橙雅 起きろ!」 「う~ん あ、いたたぁ~ ん~、……ここ何処?」 目を覚ました焔珠は肩や腕をサスりながら起きた。 橙雅は足を捻っているのか足首を庇いながら起きあがった。 「オレたちどうなったんだ?」 「確か十六夜が光りに飲み込まれたのを追って来たような……? あ!十六夜は?」 水樹は周りを見渡しながら二人に聞くと橙雅は、 「ここにはいないみたいだけど……」 三人がそう話し込んでいたら突然鎧と武器を持った集団が現れ、三人に武器を突きつけながら威圧するように、 「貴様等!いったい何者だ? 面妖な格好をした怪しい奴らめ」 「ここを神聖な斎応殿(さいおうでん)と知っての狼藉か!」 「そんな怒鳴られながら言われてもわかんねぇよ! だいたいな、人を見た目で……」 「いい加減にしなさい!」 水樹の言葉を遮るほどの女性の怒声が辺りに響いた。
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