第二章‡第二節†離れ離れ†

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鎧を着た人たちのが奥から割れるように道ができ、一人の女性が水樹たちの元まで近づいてきた。 近付いてきた女性を見た水樹たちは驚いた。 その女性は十六夜とそっくりだった。 「い、十六夜?」 「その方は誰ですか? 私はシオン=アークトルウスと申します」 シオンと名乗る女性は深々とお辞儀をして三人に微笑んだ。 「あ、すみません 俺…僕たちの友人とそっくりだったので 僕は宮月水樹と申します」 「私は、朱月焔珠です」 「僕は、黄月橙雅です」 三人は簡単に自己紹介をした。 「ここで立ち話もなんですから中にどうぞ」 シオンが腕を上げ一振りすると鎧を着た人たちは敬礼をしてその場から離れていった。
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