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三人はシオンに連れて行かれるまま斎応殿に入っていった。
外装が石造りなだけに中も風通しがいいのか涼しい風が吹き抜けていた。
案内された先は応接間の様な所だった。ソファーの様な長いすに刺繍の入った絨毯。
「どうぞ
お掛けになって下さい」
促されるまま三人は座り、シオンは三人と対面になるように座った。
「ここなら邪魔されずに本題に入れますね
……あなた方は何者なのですか?」
シオンは真剣な表情で三人を見据え、質問した。
「多分、俺たちは違う世界から来たようなんだ」
「な、水樹!」
「それ、本当なの?」
水樹の答えに対して橙雅と焔珠は驚愕し、立ち上がり水樹に聞き返した。
水樹は二人を落ち着かせ、座らせるとシオンは、
「何故、そう思うのですか?」
「俺からも聞きたい
あんた、何かに祈ってなかったか?」
シオンの問いに答えずに水樹は質問し返した。
水樹の問いに今度はシオンが驚き、睨むようにして見据え、
「な、何故そう思うのですか?」
「俺たちがここに落ちる前、光りの中であんたが祈りを捧げているような姿を見て、十六夜…あんたにそっくりな俺たちの仲間がそのまま光りの中に落ちて」
「それであそこにいたというのですね」
「ああ
そうだ」
シオンと水樹の視線がぶつかり合うようにお互いを見据え、そう話した。
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