第二章‡第二節†離れ離れ†

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水樹の話しを一通り聞いたシオンは息をついた。 「あなた方は嘘はついていないようですね ならば、私もお話します」 シオンの話しとはこうだ。 4~5年前から『禁断の地』と呼ばれる地域から突然、魔王と名乗る者が大勢の魔物を引き連れこの国に侵略をし始めた。 これに対抗するため、巫女姫でもあるシオンが先頭に立ち戦いを挑んでいたが、降着状態が続いた。 そのため手練れの騎士や術士は疲弊し、戦力的に劣り始めた為にダメもとで古い文献を広げ、この状況を打破する一手を探していた。 ある古文書に『異界からの使者』と言うものを見つけ、その助力を得られるか試していたらしい。
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