第三章‡第一節†流れへと導く龍†

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十六夜は朝日の日差しに起こされた。 「う~ん ……あれ?ここは…あ!そっか」 十六夜は辺りを見回し昨日までの出来事を思い出した。 (水樹たちと帰る最中に光る石段を見つけてそこで私にそっくりな女性を見て、消えそうになったから手を伸ばして石段に乗ちゃって光の中に入って…… それで何故かスラム街に落ちてべテルギウスに拾われて彼らの家に連れてこられたのかな? それで水樹たちとはぐれているんだった) これからのことを考えていると、 「あ、シリウス起きたんだ」 「あ、えっと確か… プロキオンさんでしたね」 「呼び捨てでいいよ あ、べテルギウスが服とか買ってきたから着ろって」 そう言ってプロキオンは十六夜に持っていた袋を渡し、奥に戻っていった。
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