第三章‡第一節†流れへと導く龍†

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十六夜はもらった袋を開けると少し丈の長い半袖の服とハイネックの長袖の服と少しダブツいた長ズボンと帽子が入っていた。 十六夜はそれらに着替えるとプロキオンたちの方に行った。 「ど、どうかな?」 十六夜は三人に服を見せた。 目元は帽子で隠れ、ハイネックで首も見えないようになり、胸や腰も服が少し大きめだった為にほとんど目立たなくなり、見た目は華奢な少年のようだった。 「お~ 結構、似合ってんな 流石に声は隠せねぇが大丈夫だろ」 「うんうん 可愛いな」 「今度女の子の服も着てみてね きっと似合うよ」 「そ、そうかな? ありがとう」 三者三様にそう言われ、十六夜は照れながら満面の笑顔でお礼を言った。
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