第三章‡第一節†流れへと導く龍†

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街に出た十六夜はプロキオンに色々教えてもらい、見て回っていた。 そんな二人の後ろをベテルギウスとアルデバランが歩き、二人には聞こえないように、 「なぁ、お前はシリウスの事をどう思っている?」 「なんだよ、急に 俺はいい子だと思うぞ?」 「あいつはまだオレたちに隠してることがある気がしてな」 「気にしすぎじゃあないか?」 「オレはさっき‘余所者は入ってきてない’ってあいつに言ったな?」 「そういえば言ってたな それがどうかした?」 「だったら、シリウスは何処から来たんだ?」 「あ!そっか あいつもここの住人から見れば余所者だからね」 「それに、オレは何処かであいつを見たことあるような感じがするんだがな」 「まぁ、何か隠してるんだったらいつか話してくれるはずだよ」 「ああ そうかもしれんが……」 「お~い!二人とも早く来いよ~!」 ベテルギウスの言葉を遮るようにプロキオンの声が聞こえた。 「お呼びみたいだよ? ほら、無用な心配してないで行こう?」 アルデバランはそう言って二人の方に走っていった。 「本当に何事もなければいいんだがな」 ベテルギウスは十六夜を見つめながらそう呟いた。
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