第三章‡第一節†流れへと導く龍†

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「はっ!最初からそのつもりだったんだろ?」 アルデバランは腰から下げていた2本の剣を引き抜き、ナイフを持ったごろつきの攻撃を受け止めた。 「プロキオン!シリウスを護りながら自分の身も守るだけにしていろ!」 ベテルギウスも肩から担いでいた刀身がS字型の刀剣コピスを振りかざし、数人のごろつきをなぎ倒した。 「う…うん、判った! シリウス、僕の後ろにいてね」 プロキオンはそう言うと腰から下げていた細剣を抜き構えた。 状況は多勢に無勢だが、ベテルギウスとアルデバランは連携を取りながら徐々に数を減らしていた。 「すごい…… 二人とも強いんだね」 「うん、すごいでしょ」 十六夜は二人の戦い方を見て思わずそう呟き、それを聞いたプロキオンは嬉しそうに言った。
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