『篤史』side2

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「あれ?先生。倉林知んね?」 職員室に行ったはずの倉林の姿がない。俺は担任に声をかけた。 「さっき社会科準備室になんか取りに行くようにっていわれてたぞ」 「サンキュー」 俺は足早に職員室を後にしようとした。 「倉田。いい加減バスケット部に入らないか?」 担任の受け持ちであるバスケット部には何度も勧誘されている。けれど俺は入るつもりはない。 「やりたいことがあるんで無理。じゃ!」 俺は今度こそ職員室を後にした。
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