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始まりは1人のおっさ……お兄さんだった。
お兄さんはいきなり俺の目の前に現れてこう言った。
「君は今の自分に満足出来ずにイライラしていませんか?」
「いえ、まったく」
俺は見ず知らずの人にいきなりこんな事言われてもこのくらいしか答えのレパートリーがない。
「そうですか。
けれど、必ず世界は君を望む。
君は必ず世界を選ぶ。
これはそれへの手引きと未来を約束してくれる。
必ず君を世界に導き、君を世界から必ず守ってくれる」
「は?
病院行ったほうが良いですよ?
救急車呼びましょうか?」
「君も失礼な人ですね………まあ、良いです。
私の目的はこれを渡す事だけですし」
謎のおっさ……お兄さんは俺に真っ黒な何の飾りもない指輪を渡し、文字通り消えた。
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