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「よっし、完成!」
……何か、久し振り喋った気がするな。
今日書いた魔法陣は、何か物凄く禍々しいっていうか、何というか…刺々しさがある。
ま、自分で思い付いたのだから、何とも言えないんだけどさ。
………やっぱり、俺が発動させようとしても動かないよな。
俺はそっと出来上がったばかりの魔法陣に触れてみた。
結局、これが全てを始める失敗だったわけだ。
………やっぱり無理か。
そう思った瞬間だった。
時計の秒針は止まり、場に静寂が訪れた。
いや、俺以外の時が止まった。
そして、魔法陣が輝き煌めき、光を放った。
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