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魔法陣は輝き続け、光を増していき、ついに目を開けていられない程になった。
もちろん俺は目を瞑ったさ。
サングラスなんて持ってなかったしな。
瞼を通して、光が止んだのを確認し、目をあける。
俺は息を呑んで目を疑った。
なぜなら、魔法陣の丁度中央に1人の女性が立っていたからだ。
女性は腰までの少し翠掛かった白銀の髪を携え、黒を基調とした着物を着ていた。
女性はゆっくりと瞑っていた目を開け、こちらを強く見た。
目には何らかの強い意志が込められており、綺麗という言葉では言い足りないぐらいの綺麗な黄金の眼をしていた。
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