召喚 ~The Summouns of Opening~

6/14
前へ
/685ページ
次へ
「我を呼び起こしたのは、そこのボーヤか?」 俺は再び息を呑んだ。 これを正に絶句つうんだろうな。 声は……力強く澄んでいて綺麗だった。 一瞬、これが恋!?とかまさか発情!?とかとも思ったけど…たぶん、違うだろうな。 「おーい、答えんか」 でだ。この人を呼んだのは俺なのだろうか? 一応、俺が書いた魔法陣な訳だから……俺なのかな? とりあえず答える事にした。 「たぶん…俺です」 「たぶんとな。 面白い事を言いよる。 気に入った! 一応、『契約』として召喚されたんじゃ、そちと契約しよう。 名は何と言う?」 話が勝手に進んでいく。 っと、それよりこの質問で俺は困った。 なぜなら─── 「すみません、俺には名前がありません」 女性はへ?という顔をした。 ついでに可愛いな、とか思ったのは秘密だ。
/685ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34171人が本棚に入れています
本棚に追加