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「魔力に封印が掛けられている事自体がおかしい事なんじゃが…それよりおかしいのがリオンのこの能力じゃ」
ティアは先程の笑顔とは真逆の真剣な顔で俺達の足下に広がる魔法陣を指差した。
「リオンのこの好きな様風に魔法陣を書く能力は本来、純粋な魔者の中でも随一天才の者で、尚且つ構成にセンスがある奴にしか出来ん代物じゃ。
なのに、リオンは何食わぬ顔でそれを成し遂げる。
そして、能力もそうじゃがその指輪もじゃ。
リオンとのシンクロ率、相性、その他諸々に最高の一品じゃ。
素材の方もどうやら普通じゃなさそうだがの。
いったいどこで手に入れた?」
…………困ったな。
話の内容的に俺普通じゃないじゃん。
…でも、とりあえず質問には答えよう。
「今日、変な黒服のお兄さんに貰いました。
しかも……抜けません」
ここでティアがそっぽ向いた。
………?
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