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─と、まあ、それが俺とティアの出会いだった訳で、今は居てはいけない場所………国立ラグジール魔導学院理事長室前にいる。
なぜかと言うと……俺も良くわかんないんだよねぇ~。
ティアが「ちょっと行ってくる」って、書き置きして出ていった次の日にこの学院から手紙来て、行く事になったんだから、ティアが一枚噛んでいるのは確かなんだけど、口割らないから結局、定かじゃないんだけど。
にしてもさ、この学院広過ぎ。
人に道聞きまくってやっと辿り着いたし。
でさぁ~───
「現実逃避し過ぎじゃ、リオン。
ほれ、行くぞ!」
耳元………っていうか、右耳に付けてるイヤリングからティアの声がし、体が勝手に動き始める。
ついでにこのイヤリングがティア(待機ver)だ。
あの姿のままうろちょろされたら、こっちも見た人も堪らない。
「ちょっ───ティア!?」
俺の体は言うこと聞かず、理事長室の扉をノックして返事をきっちり待ってから開き、中に入っていった。
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