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「───と、言われても説明する事も説明出来る事も殆どないですけどね」
ハハハと理事長は笑う。
この人、どう考えても普通の二十代前半の人だよね。
「まず、リオンくん。
君を我が校の特待生として迎える。
今、言える事はそれだけかな?」
「今、言える事」って事は、今は言えない事があるって事か。
にしても、ここは普通「迎える」じゃなくて「迎えたい」じゃないのか?
……けど、俺に拒否権はないんだろうな。
「何だ、それだけだったのか。
なら、別に我がしても良かったのおぅ~」
「いえ。
フェイト様のお手を煩わせる訳にはいきませんから」
やはり、理事長はニコニコと笑顔を崩さすに言った。
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