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「あ、あの…!」
「はい?」
立ち止まった瞬間、女子生徒が話し掛けてきた。
…何だろ?
「あの……手が…」
手…って、あわわわわぁ~!!?
直ぐ様、掴んだままだった手を離す。
「す、すまん!」
とりあえず、頭を下げる。
今のところはこの方法しか思いつかない。
「い、いえ!
こ、こちらも助けて頂いて…」
「別に…大した事してないし…。
っていうか、君あっち行かなくて良いの?
何か、女の子が手ぇ振ってるよ?」
「え、あ…あ、はい!
それでは…!」
女子生徒は一礼して、手を振ってる女の子の元へと走っていった。
と、そこへ───
「何やらあったようじゃのう?」
ティアが帰ってきた。
無駄にタイミング良いな。
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