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────っと、ちょうど校長の無駄話も終わったし、ここまでで良いか。
にしても、この体育館デケェなぁ~。
しかも、ここ高等部専用の体育館らしいし。
俺とは世界が違い過ぎるよ。
「のう、リオン」
唐突にティアが話し掛けてきた。
「何?」
「リオンのフルネームは一応、リオン・フェイトという事になっておる。
フェイトくん♪と呼ばれたら、ちゃんと答えるのじゃぞ?」
ティアにしては全うな事を言っている。
…………ああ、名字が一緒になったから喜んでいるだけか。
ティアも物好きだと思う。
こんな性格だが、えぇーっと…ゴッドエルフという精霊の中でもまさしく聖霊と呼ばれる類の2強でその中でもお姫様らしい。
まあ、自分の事だけは嘘を言わない奴だ。
ホントの事だろう。
で、問題はそんなお姫様が孤児院にいた名もない子供にたまたま召喚されたからって、結婚までしようと思うか、普通?
結婚の件は、まだ結婚出来る年齢になっていないという事で正式にはしてないが。
顔が格好良いなら未だしも、俺は普通だぞ?
しかも、初対面の相手でさえ、目を合わせてくれない程の。
………何か、悲しくなってきた。
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