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人々は疎か、他の生き物まで心を廃れさせていた。
そこで神が戻ってきた。
そう、全ての始まりで最も愚かな愚行を犯した神が。
神は唖然とした。
確かに世界が荒廃してしまうのはわかってはいたが、ここまで廃れてしまうとは思わなかったからだ。
神は自分の過ちを悔やみ、今からでも遅くないと人々から力とも言える『魔力』と『機械』を奪おうとした。
だが、神にはそれが出来なかった。
人々のこれからの生活を思った部分もあった。
だが、単純な意味で神には出来なかった。
なぜなら、魔者が造り出した『魔導改造魔者』は神を超えた力を持った物であり、魔者から魔力が奪えなかった。
機主は『核生物兵器』をちらつかせ、「神が我々から機械を奪うのなら我々はその前に我々をも含めた世界の全ての生き物を『核生物兵器』で破壊し尽くす」と神への脅しへと使ったからだ。
神にはもう何も出来なかった。
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