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「うわぁ!」と目を丸くして飛び上がって起きる陸を見て思わずお腹を叩いて笑った。
「と・冬華…?」一瞬時が止ってしまったかの様に私の名前を呼んで固まっている…
私はもう一つ持っていたクラッカーをまた目の前で思いっきり鳴らした。
陸が、ビック!としてブルブル震えだした。
「お・お前…朝っぱら何してんだよ!窓から入ってくんなっていつも言ってるだろ。そして起こすなら、もっと優しく起こせよ、心臓に悪い!だいいなぁ~」
「ストップ!何よ折角誕生日だから一番にお祝いに来たのに。そのいいぐさ」
そんなやり取りをして陸と目が合うと二人、笑い出した。
「ねぇ~陸?」
「ん?」頭をかきながらベッドから降り着替え始めながら私を見た。
「何も…聴かないんだね?」
「バーカ!今日は俺の誕生日祝いに来たんだろ?十日後はお前の誕生日でもあるしな。」
「覚えてたんだ。」ぼそっと言うと
溜め息をつきながら陸が…「あのな、何年幼馴染みしてると思ってるんだ?バーカ」と言って私の頭をゴシゴシと撫でていた。
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