誕生日

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机の横の棚にはカレンダーがあり、一月からこまめに予定が書かれており 出掛ける日、テストなど書かれていた。 「ホント、こういうの几帳面なんだから!あれ?」 その几帳面も8月15日の花火大会の日から全く書かれていなかった。 その時、階段の昇る音がしてカレンダーを元の位置に戻した。 陸が暖かいココアを私に渡して溜め息をついた。 「ホントお子様だよな!ココアが好きなんて、ちっとは大人になれよな?」 っとヤレヤレみたいな顔をしている。 「来週お前用事ある?これ、親父から貰ったチケット…薔薇公園のやつ。前行きたがってたよな?今イベントしてるみたいで…行くか?」 「へぇ~イベント?暇だし行くか!! あっ!こんな時間だし帰るわ」 と窓に足をかけ外にでようとした。 「お~!ってバカ、窓から帰るな。玄関から帰れって」 「え~面倒いからこっからでいいよ… 陸…?誕生日おめでと…またね」 「ん。サンキュ!」 そして私は部屋に戻った。
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