記憶

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春…私と陸は地元の大学に進学した。 高校の同級生は地元を離れる子もいれば私や陸と同じく、地元に残り進学や就職をしていた。 その時ゼミで流行っていたのが、誰の手でしょゲーム。 一見くだらなそうに見えるゲームだがっていうか下らないんだけど… 仲の良い友達や恋人等を目を閉じてそのパートナーを探しだすやつ。 「彰やってみれば?唯と…」 って私と陸がニヤニヤして言うと顔を真っ赤にして二人で照れている。 彰とは中学校からの友達で最近可愛い彼女が出来たばかりで、私と陸はからかってばかりいる。 そして、そんな様子を皆の輪から少し離れた所で観てた。 そこに陸が私の隣りに来て、溜め息つきながら言った。 「ホントこいつら下らない事好きだよな?」 「いいじゃない。楽しくて!人間たまには下らない事も必要だよ?」 そんな雑談をしていると皆の視線がこっちに向いた。
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