左近目覚める

4/9
前へ
/258ページ
次へ
「隙ありだ!菊エ門」霧ノ介が一喝した。 「なにが剣客だい!この隙だらけ剣客が、キャハハハッ!」夜叉姫は腹を抱えて、大笑いした。 「うぬっ!このくの一が!」菊エ門は、落とした竹刀を拾い、夜叉姫に竹刀を向けた。 「おやおや、アタシとやる気かい?アタシの攻撃は、霧様より痛いよ!」夜叉姫は身構えた。 「止さぬか!二人とも!お前達は口を開けば喧嘩ばかりではないか。」霧ノ介は呆れ果てた。 「このくの一が生意気なんですよ!」菊エ門は夜叉姫を指差しながら言った。 「なんだい、この未熟者が!」夜叉姫も負けじと菊エ門に言った。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1041人が本棚に入れています
本棚に追加