島左近蘇る

3/4
1041人が本棚に入れています
本棚に追加
/258ページ
左近の身体にある、銃弾を霧ノ介は、器用にえぐり出した。 その数三個。 傷口は、夜叉姫の持つ忍特有の傷薬によってふさがれたが、虫の息であることに変わりはなかった。 風の五郎が戻って来た。 関ヶ原は、東軍の勝利に終わり、西軍の諸将は、各々落ち延びたことを告げた。 「落武者狩りが始まるな。」霧ノ介が言った。 「ここは、関ヶ原に近すぎないか?」菊エ門が心配そうに言った。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!