島左近蘇る
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「いや、考え様によっては、敵の懐の中に居る様なものだから、逆に見付からずに済むかも知れぬぞ。」風の五郎が言った。 「なるほどねぇ、こんな近くに潜んで居るとは思わないものねぇ」夜叉姫が言った。 「確かにそうかも知れぬな、五郎と夜叉姫は回りの様子を探ってくれ。」霧ノ介が二人に言った。 二人は、外に出ると別の方向に別れ、走り去った。
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