死に神の足音

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何が原因だったかはよく思いだせない 防衛きせいで思い出せないようになってるのだろう その🌃落ち込んで屋根にのぼって空を見上げていた きれいな星空だった それで、もういいや、と思った瞬間足を滑らせた 落ちる 本能が死ぬことを拒否しようとして体勢を立て直そうとしたが、その一瞬の間に、一瞬のできごととは思えないほど、本能と生きることのやるせなさが私の中で闘った まさにスローモーション そして、やるせなさが勝ってしまった あのとき、立て直そうと思えばじゅうぶん体勢立て直せた でもほんとにもういいやって みんなさよならって思って飛び降りた
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