第1章:忌まわしき記憶~始まり~

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授業なんて受ける気もしない。前を見ることすら出来ない。 悔しくて悔しくて涙が溢れ出した。狭い勉強机にポタポタ垂れ落ちる涙……。 その涙の意味を、誰ひとりとして理解してはくれないだろう。 『クスクス……』 そんな時だ。静かな教室内に小さな笑い声が響き渡る。この憎らしい笑い声の主は嫌な位、頭に焼き付いている。 声の主はあいつだ… …
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