第1章:忌まわしき記憶~始まり~

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笑い声の主がどうしても気になり、涙を拭い声がした方へと視線をやった。 そこで目にしたものは、汚いものを見るかのような目で、俺を睨みつける西村の姿があった。 なんだよ、その目? 影で毎日のように俺を殴り続け、嘘をでっち上げクラスメートが見ている目の前でさらし者にした。 そこまでしても、まだ満足出来ないのか? 腸が煮えくり返る思いだった。 こんなやつ、こんな奴……、死んでしまえ。やり場のない怒りだけが込み上げてくる。
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