第1章:忌まわしき記憶~始まり~

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俺は悪い事など何もしてない!! 汚くなんてない、少なくとも、お前よりは遥かにまともな人間だよ。 弱い奴を痛めつけて何が楽しいんだ?俺がお前に何をした? 『一番醜くて汚いのは、お前だよ!!!』 って、目の前で思いっきり言えたなら、どんなに気持ちがいいだろう……。心の中で想うばかりで、面と向かって言えない自分に嫌気がさした。 今の俺には、西村の見下したような視線から目を背けることしか出来ない。 勝ち誇ったように薄ら笑いを浮かべている、あいつの顔を見ると殺意さえ覚え壊してやりたくなる。
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