第1章:忌まわしき記憶~始まり~

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みんな死んでしまえ!! そう言ってやりたかった。だけど、そんな勇気、俺にはない……。何も言い返す事ができず、ただ震えるだけの人形。なんて惨めで弱い存在なんだろう。 「神崎! 神崎!!」 先生の声が静かな教室内に響き渡る。 「黙っていちゃ、分からないだろ!!」 「……やってません。俺じゃ、ありません……」 俺は、先生の大声に圧倒されながらも震えた声で返答した。 そして、再び教室は静まり返った。
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