第1章:忌まわしき記憶~始まり~

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その後、何度となく先生にやってないと主張したが一切信じてはもらえなかった。 そして、チャイムが鳴なるーー まもなく一時間目の授業が始ろうとしている。先生は、一言だけ俺に言った。 「分かった……。もういいから、席に着きなさい」 それは、あまりに冷たい言葉だった。先生は、これが西村の付いた嘘なのだとは絶対に信じてはいないだろう。 何もやってない俺が、なんで犯人扱いされなきゃいけないんだよ。 『……もういい』 もう何も誰も信じないから。好き勝手に罵るがいいさ。
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