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そんな疲れきった昼休みだった。ランチを買いに廊下を走っちゃダメなので早歩きで売店にむかった。
階段を降りてる途中だった。女子が三段飛ばしで勢いよく駆け上がって来た。
何となく突き飛ばしてみた。
ゴロゴロと転げ落ちる女子
見守る俺
所々 ぶつけながら転げ落ちる女子
見守る俺
しかし、女子は最後にビタッッと受け身をとってこちらを物凄い形相でにらんできた。
俺は直ぐに彼女に駆け寄り声をかけた。
「大丈夫か!??」
頭から血が流れてる。
「見せてみろ」
ケガを診るために彼女の髪をあげた時だった…
色は黒く瞳が輝いている。
奥まで覗くと吸い込まれそうな、というか半分吸い込まれていた。
なんとか脱出したら彼女は耳元でこういった。
「私は小野 芋子」
なんかキモかったからシカトして売店へ向かった。
まさか、芋子が俺にとってかけがえのない人になるとは知らずに…
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