三章:ウナギ寄りの穴子

3/6

13人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
夕食の後、父が部屋に戻ろうとした俺を呼び止めた。 いつもより神妙な表情だ。   「お前に話がある」   不安になるような細くて高い声。俺と目を合わせようとしない。父は苦虫を噛みしめる様に続ける。  「そろそろ働いて欲しいんだよね」     何を言っているのだ、親父よ。 もう職業は決まっているではないか。   自宅警備員   英語で ニートだ
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加